2024年3月に子ども3人と、ラオスの「ファイサーイ」からタイの「チェンライ」まで陸路で国境越えをしました。
そのときの体験をもとに、行き方や料金、注意点などをご紹介します。
ファイサーイからチェンライへ行く方法
ラオスのファイサーイからタイのチェンライまで行き方は2つ。
順番に見ていきましょう。
直通のミニバンで行く
旅行代理店やゲストハウスに依頼して、チケットを手配します。
少し割高ですが、自力で国境の乗り継ぎをする必要がなく便利です。
トゥクトゥクとバスを乗り継いで行く
わが家はこの行き方で国境を越えました。
ルートはこんな感じです。
ラオス(ファイサーイ) |
↓ ① トゥクトゥク 200,000キープ(1,420円) |
② ラオス国境管理移民局 |
↓ ③ バス 大人25バーツ(105円)、子ども半額 |
④ タイ国境検問所 |
↓ ⑤ ソンテウ 60バーツ(252円)、子ども無料 |
チェンコーン |
↓ ⑤ バス 90バーツ(378円)、子ども無料 |
チェンライ |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
① ラオス「ファイサーイ」から国境へ
ラオスの国境の街ファイサーイは、メコン川スローボートの発着地でもあります。
メコン川のスローボート旅について、詳しくはこちら ▼
ファイサーイの街から国境管理移民局までは、車で20分ほど。
トゥクトゥクに相乗りすると、1人50,000キープ(355円)くらいで安く行けるそうです。
わが家は家族5人。
小さい子ども連れなので、スムーズに国境まで行けるように貸し切りを選びました。
前日にゲストハウスにお願いして、トゥクトゥクを手配します。
家族5人で、200,000キープ(1,420円)。
※ ファイサーイは、配車アプリがまったく使えないので自力で探して捕まえる必要があります。
当日は約束の9時前にゲストハウス前で待っていると、トゥクトゥクが到着。
先にスローボート乗り場へ向かう人たちを乗せて、トゥクトゥクは出発しました。
折り返し戻ってきたら、われわれ家族が乗り込み、国境に向けて出発。
トゥクトゥクはトラックの荷台を座席にしたもの。スピードも速い
20分ほどで、ラオス国境管理移民局に到着しました。
② ラオス国境管理移民局
ラオス税関(イミグレ)の様子や手続きなどをご紹介します。
ラオス国境管理移民局は、こんな感じでした。
移民局前には、トゥクトゥクやミニバンが停まっている
入口に売店もある
使い道のない500キープ(4円)は募金
わが家が到着したときは、人がまばらでした。
まず到着したら、出国カードを人数分記入します。
出国カードの記入が終わったら、パスポートチェックへ。
ラオス人と外国人は別のレーンです。
わが家のパスポートチェック自体は、スムーズに終わりました。
しかし、通行料(Service fee)1人10,000キープ(71円)と言われます。
事前のネット情報だけでは、通行料がいるのかどうか分からず、少しだけ現金を残しておきました。
「有り金はこれだけです」と見せて、4人分の40,000キープ(284円)を渡して通してもらいました(1人免除してもらったことになる)。
とりあえず、通してもらえてよかったです。
通行料(Service fee)についての説明。通過したあとに置いてある。チェックゲートの手前に置いといた方がいいのでは…
あとから、国境の通行料(Service fee)について調べてみました。
「ラオス入国管理局」のホームページには特に記載はありません。
ただ、上記の写真のように、税関にアテンションが立ててあります。
ネットで一部の人が言うような「係員への賄賂」ではないようです。
でも、押しの強い旅行者だと踏み倒して通過してしまうこともあるのかも。
それでネットで「賄賂だから渡すな」とかいう情報が出回っているのだと思います。
ラオスも明確に主張して、通行料(Service fee)を確実に回収する体制をとったらいいのに…。
もらえたらいいな、くらいだったら踏み倒されちゃうよね。
ともかく、ラオス税関(イミグレ)を通過したら、タイの税関へ向かいます。
③ バスで国境の友好橋を通過
ラオスのチェックを通過したら、第4友好橋を渡るバスのチケットを購入します。
ここからはタイバーツ表記。
ラオスのキープでも支払うことができます。
バーツとキープを組み合わせての支払いもOK。
バスチケット窓口
大人1人25バーツ(105円)、子どもは半額、0歳児は無料。
大人2人、子ども2人の計算で、わが家の合計は75バーツ(315円)。
残っていた4,000キープ(28円)とタイバーツを組み合わせて支払いました。
これでキープをぜんぶキレイに使い切れました。よかった。
チケットを買ったら、すぐ横に停まっているバスに乗ります。
バスは、ある程度の席が埋まってから出発します。
わが家が乗り込んだときは8割以上の席が埋まっていて、すぐに出発。タイミングがよかったです。
このバスで第4友好橋を渡る | 席は自由。8割ほど埋まったら出発 |
メコン川を渡る | タイ側のチェックポイントに到着 |
バスで10分ほど走ると、チェンコーン国境検問所に到着します。
④ チェンコーン国境検問所
タイ側のチェックポイント「チェンコーン国境検問所」に着いたら、アライバルカードを記入します。
タイの住所は、ホテル名だけでOK。
夫と手分けして、家族5人分を記入しました。
いっつもこの手書きがたいへんです…。
記入が終わったら税関(イミグレ)へ。
パスポートチェックは、スムーズに終わりました。
末っ子は眠っていましたが、そのままカメラに映してOKでした。
荷物検査を通過して、無事にタイに再入国。
陸路で今年2回目の入国です。
2024年7月に、「陸路入国2回まで」の制限は解除されたそうなので、陸路旅派にとってはありがたいですね。詳しい情報はこちら。
⑤ 国境の街「チェンコーン」から山の街「チェンライ」へ
税関と荷物検査を通過して外に出ると、チェンコーン中心地まで行く乗り合いトゥクトゥクが停まっています。
カウンターでチケットを購入。
大人1人60バーツ(252円)、子どもは請求されませんでした。
チケットカウンター | 乗り合いトゥクトゥクのチケット |
わが家がトゥクトゥクに乗り込むと、すぐに出発。
乗り合いトゥクトゥクは、大人6人以上乗ったら出発するようです。
またしても、タイミングがよかった!
トゥクトゥクでチェンコーン国境検問所をあとにする
チェンコーン市内へ向かう
国境検問所を出てしばらくして、急にトゥクトゥクが停車。
「チェンライ行きのバスが来たから乗り換えれるよ」とドライバーさん。
わざわざ市内中心のバスステーションまで行かずに、チェンライ行きのバスに乗ることができました。
またまたタイミングよくて、ラッキー。
本来であれば、
- チェンコーン市内のバスステーションまで行く
- バスステーションからチェンライ行きのバスに乗る
というステップ。
来た道をまた引き返してチェンライに向かうので、国境検問所を出たところでバスに乗れて助かりました。
わが家以外にも、3組ほど乗り込んで出発。
バスはガラガラに空いていました。
ちなみに、チェンコーンのバスステーションはこちら▼
チェンライ行きのバス運賃は、大人1人90バーツ(378円)、子どもは無料でした。
冷房はなく、窓を開けたまま走るので、砂を含んだ風で髪や肌がカピカピになります。
バスの中はこんな感じ | 荷物はバスの後方に置く |
冷房なし。扇風機も動かない | 窓は開けたまま |
のどかな風景が続く | ゴムの木のプランテーションもあった |
ときどき道路脇で手を横に出す人がいると、バスは停まって乗客を乗せていきます。
それでも席は半分も埋まらないくらい。
山道でけっこう揺れる中、2時間15分ほど走り、チェンライのバスターミナルに到着しました。
朝9時にラオス・ファイサーイを出発して、13時にはタイ・チェンライに到着。
ファイサーイからチェンライまで、合計4時間の移動でした。
チェンライのバスターミナル | タイ北部は山岳民族が多く暮らす地域 |
バスターミナルのまわりにはトゥクトゥクがたくさん停まって客引きしています。
バスから荷物をおろし、客引きをかわし、わが家はホテルまで15分ほど歩きました。
チェンライで泊まったホテル
チェンライでは2つのホテルに泊まりました。
どちらもバスターミナルやその近くのマーケットまで歩いていける距離のところです。
1つ目のホテルはこちら。
- キレイなビジネスホテルという感じ
- 管理が行き届いた印象のホテル
- 家族5人で1泊863バーツ(3,626円)
- 朝食付き
シングルとダブルのベッド | トイレとシャワー |
ビュッフェ式の朝食 | ジムもついてる |
もう1つのホテルがこちら。
- 部屋はフロントの横で、かなり広い
- 家族5人で1泊677バーツ(2,840円)
- エレベーターなしのホテルだったから、1階でよかった
ダブルベッド。ベッドルームは2部屋ある |
大きなクローゼット | 大きな冷蔵庫つき |
キッチンもついていましたが、コンロは使えず、調理器具、食器なども一切ありませんでした。大きな冷蔵庫があるのは、よかったです。
トイレと洗面所とシャワー |
まとめ 子連れでファイサーイからチェンコーンへ国境越え
子どもと一緒にメコン川をスローボートで移動し、ラオス国境ファイサーイから陸路でタイのチェンライまで移動しました。
ラオス国境で通行料の請求はありましたが、他はスムーズで問題なかったです。
バスやトゥクトゥクにタイミングよく乗れたので、ぜんぶで4時間の移動でした。